生産備蓄は「避難所外避難者」の支援を目的にしています。
「避難所外避難者」とは、
災害が発生したとき、いろいろな理由があって、指定避難所に入れない人たちです。
■東日本大震災、熊本地震では、大量の避難所外避難者が出ました。
指定避難所が使えなかったり、避難者が多すぎて入れなかったり、小さな子供がいたり、いろいろな理由があって、避難所に入れない人が出ます。
首都直下地震でも、南海トラフ地震でも、多くの避難所外避難者の発生が予想されています。
支援物資は、指定避難所にいる避難者を基準にするので、避難所外避難者は支援物資を受け取れません。
本来、避難所外避難者も、支援物資を受け取れることになっています。
■しかし、
行政や支援者に、避難者の情報が伝わらないため、
支援物資を受け取る場所がないため、
支援を受けることができません。
そのため、避難所外避難者が集まりそうな場所に、
情報発信と支援物資の受け取りを行える、
生産備蓄システムを配置し、避難所外避難者に対しても、
支援を行おうと考えました。
■地震で被害を受けて、避難した人が困っている。
このことは、いつ、どこの災害でも変わりません。
私は、防災担当の農家です。
防災担当者として、農家として、なにができるかを考えて、生産備蓄を立ち上げました。
生産備蓄は、大災害が起きたときに備えて、避難所や公園で野菜を作っていこう。
生産備蓄は、農家の自給自足の生活を、再現したものです。
大災害が起きて、流通がなくなっても、農家は食生活には困りません。
自分のところで食料を、生産し備蓄しているからです。
大災害が発生すると、一番先に困るのが食料問題です。
そのことを解決するために、避難所や公園で、野菜を生産し備蓄する
生産備蓄プロジェクトに取り組みました。